けみろぐKemiko&YuukiChoco 2013 |
検査結果
2013.02.05.Tue

<細胞学的診断>
犬皮膚組織繊球腫
<所見>
腫瘍細胞、リンパ球、好中球を認めます。腫瘍細胞は独立円形性、広く淡明な細胞質を有し、核は類円形です。腫瘍細胞に経度の多角形ならびに異形性を認めます。
注)犬皮膚組織球腫瘍は比較的若齢の犬に好発する良性腫瘍と認識されていますが、実際には全年齢層での発生が報告されています。本腫瘍は自然退縮することも多いとされていますが、しばしば潰瘍形成、出血、二次感染などで臨床的に問題となり外科手術が適応となります。犬皮膚組織球腫の切除は治療に有効です。また、きわめて稀ではありますが、組織学的に判別困難な臨床的悪性短の高いタイプがあります。術後も病変が治癒しない、あるいは同様の腫瘍が腫瘍が全身性多発性に発症した場合にはほかのタイプの組織球増殖性疾患との鑑別が必要と考えますので、診断医までご連絡ください。